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【特別対談2】スボラ主婦連盟の考えるSDGs 働きがいと、暮らしとのバランスは?

【特別対談】スボラ主婦連盟の考えるSDGs

本当はみんなが思っているけど、どうしていいかわからないことを
自分の気持ちは?どうしたい? という視点から考えられるようにする。

それが、ズボラ主婦連盟の掲げる「ズボラ道」です。

主婦一人ひとりのSDGs=世界の視点につながる暮らしを変えていくことを
ゲームを通して伝えているイマココラボ 枡田さんとの対談 まだまだ続きます。

前回のお話はこちら

 

 

 

対談する2人のプロフィール

浅倉ユキ(通称あな吉)

■全日本ズボラ主婦連盟 代表
■料理研究家・時間管理術研究家
■アナザーキッチン株式会社 代表取締役

2004年の活動開始より一貫して、
「主婦のストレス値を下げる」をモットーにさまざまなサービスを提供。著書27冊。

 

◆桝田 綾子 一般社団法人イマココラボ 事務局長/プロフェショナル・ファシリテーター
大学卒業後、人材育成に関するコンサルティング業務に従事。妊娠・出産を経て退職。
出産後、NPOや地域団体の運営に携わりながら、コーチングやクリーン・ランゲージなど、クライアントが自身を理解し、成長をサポートする技術を学ぶ。 多様な背景を持つ人々が、共に未来を見るための概念としてSDGsに関心を持つ。 2017年7月からイマココラボに参画、現職。

 

女性が結婚、出産、介護を支える流れはなかなか変わらないとしても
罪悪感をもってふんばるのではなく、【働きがい】がほしい ー浅倉

 

ー浅倉 女性が仕事のキャリアを考えようとしたときに、

結婚しても続けるの?やめるの?が、まず問題になります。

そのあと子どもを授かる前後でまた、続けるの?やめるの?となり

子育て中にもみんな、働きながら子育てをするには、

子どもといる時間が足りないとか、

さびしい思いをさせるのでは、という罪悪感を抱えながら働き

介護が始まったらもう、仕事をやめざるおえないことも。

そんな状況があります。

 

 

女性のライフサイクルの中で

何度もキャリアと家庭のてんびんを意識せざるをえない女性が多い。

仕事と収入と働きがいの中でぐるぐるして、

突然、キラキラ起業をしてみたりと

迷いがちになってしまう方も大勢います。

 

【働きがい】を女性のライフプランとして考えたときに

どういう視点を持っていたらいいのかを

SDGsの視点でお話ていただけたら嬉しいです。

 

 

ー枡田 就労支援の一つとして日本政府は8つの重点目標を出していて

女性の活躍とか、エンパワメントは掲げられています。

あらゆる人々の活躍の推進という中で、

女性の活躍は、日本も積極的に取り組んでいかないとならない、という認識です。

 

\ちょっと教えてSDGs/

【すべての人のためのディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を推進する
持続可能な開発目標(SDGs)は、生産性の向上と技術革新により、持続的な経済成長を促進することを狙いとしています。これを達成するためには、起業と雇用創出を促す政策の推進だけでなく、強制労働や奴隷制、人身取引を根絶するための効果的な措置を取ることも重要です。こうしたターゲットに留意しつつ、2030年までにすべての女性と男性の完全かつ生産的な雇用とディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を達成することを目標としています。ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)は、持続可能な開発のための2030アジェンダを構成する17のグローバル目標の一つです。複数の目標を同時に達成するためには、包括的なアプローチが必要不可欠です。
_ _ _ _ _ _ _ _ _

で、これは世界の目標。

働こうと思ったら、選ばなければ仕事はある!という風潮になりがちな日本では
ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)が

むずかしくて悩む女性が多い。
働きがいを得るために、ズボ連も考えています。

 

 

ー浅倉 ちょっと前にSNSで、日本社会で暮らす

夫婦の小話がありました。

こんなおはなしです。

少子化だ!大変だ!

と政府が言うので、夫婦が子どもを作りました。

 

で。

子どもがいるので仕事をやめたいと女性がいうと

活躍社会だ、女性も働けと言われる。

 

じゃあ、妻が働くのであれば男性が育休取りたいですというと

そんな会社あるもんか、と言われる。

 

仕方ない、なんとか子供預けて

ふたりとも働きますね、と言うと

今度は保育園が足りない。

しかも「そんな小さいころから預けて

子どもが可愛そうだ」なんて言われてしまう。

じゃあ、どーしろって言うんじゃい!

 

となってしまうお話でした。

 

 

ー枡田 ああ・・・・。

 

ー浅倉 働きがいは、とくに産休前後から生じる問題です。

 

子どもがいることを考慮してもらうことが難しい労働環境がある。

あるいは、自分が早く帰ることで誰かにしわ寄せが行くことが

目に見えているからこそ、早く帰らせてくれと主張できないこともある。

 

一方で、私が働くことが子どもにとって不幸なんじゃないか

心の中につねに爆弾を抱えている。それが多くの女性が直面する問題です。

 

 

ー枡田 働く人を見た時に、一人ひとりにはいろいろな事情があります。

でも、サラリーマンとしてはそれを許さないという状況があって

べつに会社をやめたいわけではないのに

フルタイムで働くか、派遣社員で働くかの2択を迫られる。

 

そして、やむを得ず派遣社員という

働き方を選んだ時点で、

キャリアアップを臨んでいないよね。と見られたり

やりがいじゃなくて、時間の切り売りになりがちです。

 

 

ー浅倉 そうですね、もちろん日本社会全体の問題なので、

今、私たちに何が出来るというものではないかもしれない。

 

ただ、子育て中の女性が、家庭を犠牲にせず

やりがいのある仕事を続けるというのが

もっと当たり前に実現できないものかと、

いつも考えてしまいます。

 

働きがいのある短時間労働をするのがそんなに贅沢な話?

というのを考えていきたいし、答えをだしたいんです。

 

 

ー枡田  主婦ってひとまとめにされがちなんですが、

ひとりひとりとお話しして、それまでのキャリアを聞くと、

すごい人もたくさんいるんですよね。

そういう意味では、そんな女性が集まって、

仕事をつくる流れも生まれてきているように思います。

 

たとえば代官山ひまわりさんとか。

代官山ひまわりさんは、ざっくりいうと今までこんなスキルがありますというのを

登録して集団で仕事を受けてきて、みんなで仕事をしている。

ポイントは【一人でやろうとしない】ところにあると思います。

 

 

ー浅倉  【一人でやろうとしない】ですか。いいですね!

正社員で復帰したら、

家事育児とのバランスがちょっとむずかしくなりそう。

でも、パートタイムだとやりがいのある仕事ができない。

そんな2択の葛藤の中で、続けるかやめるかと悩むのではなくて、

柔軟な環境の中で仕事をしている人達がいるんだというのを知るのは

とてもいいですね。

身を削るような働き方をしたくもないけど、

専業主婦になりたいわけでもないという人が

自分の望む選択肢を知ることができたらいいなと思います。

 

 

まず「働きたいという」気持ちがある。それは大事にしていい。
その気持を家族とシェアしていくと出発点になるように思います。ー枡田

 

ー枡田

主婦にだって、家庭を大切に思いながらも

働きたいという気持ちもあっていい。

まず、働きたいという気持ちがあって

それを大事にして家族とシェアする。

それに蓋をしないというのも大事な気がします。

 

そうしたら、「働きたい」といったときに

パートナーに保育料が高いじゃん。とか

家事どうするの?と言われたとしても

それでも、働きたい気持ちを大切にしたいから

具体策を考えようよ、と進んでいけたらいいですね。

 

ー浅倉 働きたいを叶えるには

歯を食いしばって、家も外もがんばる覚悟で。

というのも嫌だなと感じています。

人生観の中で、家も仕事もとてもしあわせで楽しい。

そういうのをみんな探していけるように社会を作っていきたいですね。

<まずはちょっとした一歩から>

子どもが生まれるというのは家庭の運営の中で、やることが格段に増えるということ。
その時期の中にあって、でも働きたいというのが父母両方にある。
それをどうマネジメントしていったらいいかな。という話が
夫婦でフラットにできたらいいなと思います。

ズボ連的には
まず働きたい。歯を食いしばって働くのではなくて楽しく働きたい。
そこから始めることをスタート地点とできるしたいです。

 

 

 

SDGsの目標10 人の不平等という視点から見ると
主婦であるということが、そもそも不平等なところに置かれているー浅倉

 

ー浅倉 経済的なことで例えるとわかりやすいのですが、

主婦=家庭の細々したことをメインで担う人に

もし、ビジネススキルがいっぱいあっても

子育てした数年のブランクがライフプランに

ハンデとして影響してきてしまう。

それがSDGsの掲げる不平等とつながるように思っています。

 

 

ー枡田 不平等って、不平等と思っていない人たちには見えないんです。

だから主婦というか、弱い立場に置かれやすい人たちができることって何かというと

「心地よいことではない」と、まず自分が認識して、表していくこと。

「それって不平等だね」って言われたらわかることも

言われないでがまんすることで、当然を作ってしまいます。

 

 

みんなのためにと思ってやっているけれど、

けっこう大変なんだよ。私ばっかり損していると

実は、感じているんだよ。ということを

怒りとしてぶつけるのではなくちゃんと伝える。

それが大事だなと思っています。

 

実際は、グーッと我慢してためこんで、

私ばっかりー!!と爆発して

表現されたりしちゃいますよね。それを避けたい。

 

 

ー浅倉 それ!!それこそ、

ズボラスタンスでキャラ作りをしていくことが

精神的な安心につながります。

 

「だってわたし仕事したいもーん」

「だってわたしこの家事きらいだもーん」

どっちも、女性のほうから

明るく口に出してみたら

変わっていくことってあるんじゃないかな?

って感じる場面が多いんです。

この話は、対談1でも絡みますね

 

 

 

暮らしの中で出来る SDGsってなんだろう?
消費活動を楽しみながらも、できるアプローチ

最後に、SDGsには、ECOに関する項目も多いのですが…
持続可能な未来のために、ECOには協力したい。
でもわたしたち、ズボラなんです。だから面倒くさいのはイヤ。

「マメなエコはできないんです。。。」という人でも、
ちょっと意識することでできるECOって、あるんでしょうか?

頑張りすぎない ズボラでもできる3つのこと

1:認証可能マークの商品を買うようにする

 

【認証マーク】

SDGsに配慮している魚、コーヒー、紙などは認証マークがあります。

もちろん、ついているからといって

100%いい商品かというと、まだまだ問題が残る場合もありますが

少なくても、その企業は努力はしている。それが認証マークでわかります。

とくに紙は、日本は高い水準でハイエコの国です。

 

<環境に配慮した サスティナブルな認証マークの例>

こうした認証マークは、1つ1つの商品の目立つところには出されませんが

消費者が知り、意識して購入することは、会社にとっても社会にとってもいい循環を生み出します。

 

【できること】
もし、自分が愛用している商品があるなら、認証マークがあるかどうかを調べてみる。

同じ必要な商品を買うなら、マークのある商品にしてみる。

その時にお子さんと話しながら選ぶことができたら、

未来につながる時事教育にもなります。

 

 

2:分別ゴミをもう一度意識してみる

 

分別する側としては、「そこまでちゃんとやって、本当に末端まで生かされているの?」

と思ってしまう分別ゴミ。あまりやっきになって分けるのも

面倒くさい気持ちがわきますよね。

 

でも分別ゴミはバカにならないのです。

集めたあと、さらに人手を使って細かく分別していきます。

 

【一人ひとりができること】
指定された分別が、きちんとされていると

リサイクルしやすいことを知ってほしい。

分別は手を抜いてしまうところかも知れないけれど

どうせやるならビジョンを持ってやろうよ。と思います。

 

入ってくるものがなにかと出ていくものがなにか、はすべての生活に通じると思うのですが

お気に入りの商品を作るのに、どこから、どんなものを調達していくのか=認証マーク

廃棄される時にどうなるのか?=分別と捉えたらどう見えますか?

いいものを買いたい。意識して買いたい。の延長上に、ゴミの問題もあります。

 

 

 

3:PETボトル、プラスチックを意識してみる

PETボトルや、お肉・お魚のトレーなど、食品まわりでも当たり前に使われています。

一方で、環境的に問題になっているのも、プラスチック。

国際的には、廃棄プラスチックの受け入れを中国がやめたりるなど、処理の問題が

切実になってきました。国ではフランスが、スターバックスなどでも

プラスチックのストローをやめて、紙ストローにしよう

というような動きがありますが、

世界中でプラの再生処理に困っているからなんです。

 

 

お金になるから、じゃんじゃん買おう、じゃんじゃん使おう。

というムードだったのが、時代が変わってきて

このままこの量を使っていんだっけ?という世界的な危機感があります。

【一人ひとりができること】

マイボトルは貧乏くさいかも知れないけれど、

できるだけ水筒を持っていく。ペットボトルに頼らない。

これがやっぱりおすすめです。

 

長い対談を読んでいただき

ありがとうございました!

 

*  *  *  *  *

さて。

なにか手抜きをするための頑張りじゃなくて

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