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ズボラな母ほど、インターナショナルな子どもが育つ【久留さん:ズボ連アンバサダー】

久留さと子さん

ズボ連アンバサダー インタビュー

ズボラ主婦連盟の活動に共感して、ご自身が活躍する場でズボ連の活動を広めてくださる
それがズボ連アンバサダーです。

ズボラって、怠けることではなくて
自分でできること、できないこと。したくないことをちゃんと決めて、家族と話す。
愛されズボラとして生きること。

どんな想いを持って活動されているのか
そしてズボ連のどんなところに共感しているのかなど
ズボラ主婦連盟 浅倉とのインタビュー・対談でご紹介します。

* * * * * * *

今日は、久留さとこさん

久留さと子さん

Plofile 久留聰子 (ひさどめ さとこ)

幼少期をガボン共和国、カメルーン共和国など、中東地域ですごす。
フランスの大学院を卒業後、ルノーなどの勤務を経て現職。
フランス語、英語の通訳では、
「行間を汲んで、必要な温度感やニュアンスを丁寧に伝える通訳」として
宮崎駿監督や現役大臣などからも指名が来る実力者。
「Business & Japanese peopleという講座の中の”Global Talent”と題して、
グローバル人財とは?」をテーマにグローバルに活躍できるために必要なTipsを教えている。

 

 

「その人らしい」が伝わる&印象に残る。それがグローバル

−久留さんのお仕事について教えてください。

フランス語のレッスン、通訳、大学講師などをしています。

「その人らしい」が伝わることを大事にしていて

通訳ではそれが伝わるように表現すること、

レッスンのときは「伝えられる人」を育てる

そんなスタンスで仕事をしています。

 

 

−伝えられる人というのはどんな感じなのですか?

たとえば、講師をしている大学でのお話なんですけど

【スーパーグローバル】を掲げて

人材育成に力を入れている大学のレッスンで何が起きているかというと、

日本の学生は、英語はうまいけれど、存在感がない。

語学として英語ができても、コミュニケーションができない。

ということがよくあります。

 

 

授業では日本人以外の生徒は入り乱れて、よく話すし

人の会話にどんどん割り込んでくるのが普通です。

なのに、日本人の学生は、おとなしく座っているんですね。

 

−話せない?

そう。日本人って、日常で話すことに慣れていないんです。

じゃあ。と思って、私の方から話を振ると、

え?僕ですか?ってなります。

 

そしてまごまごしている、ちょっとした間に、隣にいる女子が

「彼は準備ができていないみたいだから、私が話すわ」って

話しはじめちゃうんですね。

そして彼のチャンスがなくなる。

 

語学ができないわけでもなく、レポートを見ていると

いいアイディアを持っているのに、実践で発揮できない。

それが今グローバル化と言われる中で

たくさんの日本人が抱えている現実です。

 

 

For what? を自分の言葉でちゃんと伝える

−自分の意見を言えない?言わない?

外国に行くと、何が食べたい?と聞かれたら

別に、なんでもは許されないですよね。

些細なことだけれど、ひとつひとつのことをキチンと決める。

そしてそれをどう思うのか。をちゃんと言うことが求められます。

 

日常会話でも、晴れているねーうんそうだね。ではなくて

洗濯物が乾きそう。公園に行きたいな。

雨だけど、これが出来る。みたいな

「うん」以外のひとこと、

自分のフレーバーを醸し出せるチカラが必要。

私のレッスンは、そういうことを大事にしています。

 

 

−ちゃんと自分の意思で「私はこう思うって」伝えるってことですか?

ええ。そうすることで、会話の中で自分をちゃんと印象づける。

そんなやついたっけ?ではなくて

いたいた、そういう面白い子。っていうのが

グローバルなコミュニケーションでは必要です。

 

それは子どもの頃からちゃんと

自分の意見を言う習慣がついているかで

差が出ると思っています。

 

 

だから子どものレッスンでは、

よくあるような英語を聞いて、キャッキャと遊ぶだけじゃなくて

なんでだ?なんでだ?と聞かれることに慣れることを

大事にしています。

 

For What?というのがグローバル文化。

日本語だったら、「ありがとう」 の一言で済むことでも、

英語だと 「あなたがそれを持ってきてくれたのが優しい思ったから

ありがとうと言っているのよ」 と言わないと理解してもらえません。

具体的に描写するという力、訓練を幼少期からぜひ、始めたいものです。

 

 

お母さんが自分の思いをまず伝える。そこからグローバルが始まります。

ズボ連で、日本のお母さんはズボラができないのか?と思うと
同調することに慣れている。
みんながしていることはしなくちゃならない。みたいに
答えが一つみたいになっています。

みんなやっていることはしなくちゃならないと言っていくとキリがない。
やりたくないこと、苦手を頑張るのではなくて、
うちはいいの料理は。掃除は。といえばいいのに、
そういうことを自分で考えて、決めて、言葉にして
自分の思いをちゃんといわない。
やりたくない。疲れているを言わないで、頑張ってしまう。

だから、自分個人として、思っていることを表現出来るようになっていくと、

いいんじゃないか。それをズボラの一つだと思っています。

 

ああ、わかります。

言わなくては伝わらない。伝えるためには、まず考える。

フランスに留学していたときに

外国人は駄目だというゼミに、プレゼンしてやっと入れてもらったのですが

入ったからには。と思ってギリギリまで頑張っていました。

 

そうしたら、卒論の発表の日

「こんなに大変だったなら、私は 外国人だから、これは難しい。

ハンディキャップがあると言えばよかったのに」と学部長に言われました。

瞬間、膝の力が抜けました。

私の”頑なな”頑張りはなんだったのか。

みんなと同じように頑張らなければならないと、と

勝手に思い込んでいたことに気づかされたのですね。

自分だけが楽をしてはいけないと必死で、 日本人らしい日本人でした。

 

 

−言わないから相手はやってくれなかったり

本当に困っていると知らなかったり

ええ。言わないと伝わらない。本当にそう思います。

留学での頑張りは、短期だったからできたのだと思います。

でも、お母さんや主婦の仕事はずっと続きますよね。

 

 

 

子どもに伝えるチカラをつけるなら【親が管理しすぎない】こと

話はもどるのですけど、一方で、学生たちを見ていると、

決められていることにとても慣れています。

そもそも選ぶチカラがなかったり、

許し、許可がないと発言できないことが多いです。

そういう状態で、自発性を育てるのは難しいと思っています。

それは、子どもの頃から、いろいろ決められた中で

過ごしてきたんだろうなと思うのです。

 

 

日本では、何時に寝るとか、ごはんを食べて、どれくらい残すのか。

そこまで管理しながら

毎日言われたことをやりなさいと徹底していくのが

お母さんのお仕事の一部になっています。

そう関わられてきた子どもは、

自己決定権が低くなっていくのは当然だな。

という印象を持っていたりします。

 

そうすると、子どもの方が従えばいいとなりますよね。

便利で管理しやすい人が育つんですけど、

つまらないですね。。

 

 

スボラだったら柔軟性も受け入れられる。

仕事で引きこもりのお子さんがいる

ご家庭の取材をしたことがあります。

 

親としては手塩にかけて子どもを育ててきた。

やるべきと言われたことは全部やってきたのに、

大きくなったら、子どもが引きこもってしまって・・・

という方がとても多くて

頑張っていたいろいろなことを聞いていると

私のほうがズボラで申し訳ないなと思うことがありました。

 

でも、そこで思ったのは、もし、お母さんがズボラだったら

子育てにもっと余裕があったと思うんですよね。

 

ズボラだったら、

学校に行かなくてもいいんじゃない。

だって学童や塾があるわ。とか

失敗しても次がんばろうよ。といえたかもしれない。

 

レールを外れてしまったら戻れない。ではなくて

新しい道を探すことだってできます。

それはだらけるのとはちょっと違っていて

あ、じゃそっち頑張ろうよという発想が出てくると思うんです。

 

ー確かに、ズボラを受け入れられない、という人も多いです。
絶対言われたくないという気持ちで頑張るか

愛されズボラとして、これはできないから助けて。と言ったり
ここは出来るという。

そういう姿勢は、教育にもつながっているし
日本の学生が活躍できない−出来るというところにも
つながっている感じがしますね。

 

そうなんです。

たいして中身がないことしか言わないけど

自信を持って話しができて「おお、すごいじゃん」となる外国人と

 

 

小難しいことを全部暗記して話してはいるけれど

早口で自信がなさそうな日本人だと

外国人のほうが選ばれます。こっちの人のほうがいいなとなってしまう。

 

 

ガツガツというのとは違うのですが、

良い子なだけじゃだめなんですね。

自分の強みはここなんだ。

でもここは目をつぶってくれと言えることが必要です。

 

−できているところはできているから許してね。みたいな

ええ。

 

−お話を聞いていると

ズボラができないお母さんたちは

子どもに示しがつかないというか

そのしっかりしたところを子どもにも発揮して

しっかりした子になってほしいから

自分は子どものためにも、いい加減なことはできないんだ。

という気負った方も多いんですけど

子育てや教育ではかえって逆効果なんじゃないか。という気がしてきました。

 

 

ズボラって何かが欠けていたり、駄目なように見えて

考えているからこそ、ここがいいと出来ることだったりしますよね。

 

自分で自分のことを決められて

わたしはこれでいいんです。というのがズボラ。

それを応援、推進するのがズボ連と思っています。

 

全部のことを80点、90点以上

出来るようにしなくてはと思っても出来る気がしない。

それより、私はこれが長けている人なので

そこを感じてね。と言えるのが嬉しいと思います。

 

 

 

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さて。

 

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